生まれたところは小石川伝通院の近く。育ったところは麹町。青年期・壮年期は余丁町で過ごす(断腸亭とは余丁町の父親の家の庭に荷風用に作った小さな離れの名前)。写真はアメリカ留学時代。写真で見るとおり、若い頃はいい男であった。でも年寄りになると、いわゆる「荷風顔」となる。永井荷風 - Wikipedia: "永井 荷風(ながい かふう、1879年(明治12年)12月3日 - 1959年(昭和34年)4月30日)は、日本の小説家である。耽美的な作風で明治から昭和にかけて活躍した。本名は永井壯吉(ながい そうきち)。号は断腸亭主人、金阜山人。"
日記(断腸亭日乗)を読むと、自分の誕生日(12月3日)にはたいてい何もしていない。お母さんが元気な頃はたまに来てくれた程度。例えば:
晴れて暖なり。わが生まれし日なれど祝盃を挙る所もなく語るべき人も尋ね来たらざれば平日の如く飯を炊き庭を掃き土州橋に行きて薬を求め灯ともし頃に帰る。詩も発句も歌もなし。(昭和16年)という具合。
拗ねていたんだと思う。
荷風についてのいろいろ書いたものは Letter from Yochomachi ( Google) にあります:
http://yochomachi.blogspot.com/search/label/永井荷風
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